【徹底比較】海外旅行のsimはどれがおすすめ?実際に使った5つの通信サービスの比較まとめ

海外旅行に欠かせないもののひとつが、現地でのインターネット通信環境。
最近はeSIMや物理SIM、キャリアの海外ローミングなど、選択肢が豊富で「どれが自分に合っているの?」と迷う方も多いのではないでしょうか。
この記事では、実際に筆者が海外旅行で使った次の5つの通信サービス
- Airalo(エアロ)
- trifa(トリファ)
- Klook(クルック)
- au海外放題
- 物理SIMカード(Almond SIM)
これらを徹底比較し、使い勝手・通信速度・価格・設定のしやすさなど、実体験をもとに詳しく紹介します。
これから海外旅行を予定していて、通信手段を探している方はぜひ参考にしてみてください。
比較する海外通信サービスの特徴

海外旅行で使える通信サービスは多種多様ですが、今回は実際に海外で利用した5つのサービスを取り上げて比較します。
それぞれのサービスは対応国や通信速度・使いやすさに特徴があり、利用シーンに合わせて選ぶことが重要です。
4つのeSIMサービスに加えて、物理SIMカードも比較の対象としています。
Airalo(エアロ)
世界初のeSIMストアサービスで、2,000万人以上の利用者数を誇る人気サービスのAiralo(エアロ)日本語に対応した専用アプリが利用できるので、初めての方でも簡単にサービスを開始することができます。
旅行先や滞在期間にあわせて容量は1GB~選べるので、自分に合った最適なプランを選択することができます。

trifa(トリファ)
日本発のeSIMサービスで、日本語対応で安心して使える点が魅力のtrifa(トリファ)24時間体制で有人サポートが受けられるので、時差を気にせず困った時に瞬時に相談できます。
現地の大手キャリアと提携しているため、通信速度が速く安定した接続も魅力です。

Klook(クルック)
旅行予約で有名なKlookが提供するeSIMで、コスパの高さが魅力のKlook(クルック)1G/100円~利用することができてとにかく価格が安い。
1G単位で容量を選択できるのも良心的で、利用期間に合わせた最適なプランを選ぶことができます。

au海外放題
日本の大手キャリアが提供する海外ローミングサービスで、契約済みのスマホでそのまま使える手軽さが強み。
SIM情報を新しくインストールする必要がなく、アプリで利用申請をするだけで設定できます。
Almond SIM(物理SIMカード)
Amazonで購入できる、日本で事前に準備可能な物理SIMカードとして貴重な選択肢のAlmond SIM。
通話プランも選べるので、現地で使える電話番号が欲しい場合にも役立ちます。

設定や使いやすさの面で比較

海外旅行用のSIMを選ぶ際に重要なのが、設定の手軽さと現地での使いやすさ。現地で慌てずスムーズに通信を始められるかどうかは、旅行の快適さに直結します。
なので、まずは使いやすさの面で5つのサービスを比較していきます。
スクロールできます
項目 | Airalo | trifa | Klook | au海外放題 | AlmondSIM |
---|---|---|---|---|---|
設定方法 | アプリ経由で簡単インストール | アプリ経由で簡単インストール | アプリ経由で簡単インストール | アプリで利用申請 | 利用申請とSIM挿入 |
専用アプリ | あり | あり | あり | あり | なし |
操作の簡単さ | 簡単 | 簡単 | 簡単 | 非常に簡単 | 簡単〜やや注意 |
特徴・補足 | アプリが見やすい。 | アプリが見やすい。 | 通信専用サービスではないため少し見にくい。 | 契約者はそのまま利用可。追加設定不要。 | 物理SIMなので端末を選ばない。残量確認は端末次第。 |
設定自体はどのサービスも手軽に行えました。特にau海外放題は既存の回線をそのまま利用できるので、設定は非常に簡単。
Almond SIM(物理)は、利用日前日までに利用申請が必要なので注意が必要です。それと物理SIMの場合は再起動が必要になる場合もあります。
通信速度で比較

地図アプリの読み込みやSNSの投稿、動画の視聴など、用途によって求められる速度は異なりますが、できるだけストレスのない通信環境を選びたいですよね。
ここでは海外での実際の通信速度をまとめていきます。
なお、通信状況は地域・時間帯・電波状況などによって変動する可能性がありますので、参考情報としてご覧ください。
項目 | Airalo | trifa | Klook | au海外放題 | AlmondSIM |
---|---|---|---|---|---|
接続方式 | 4G/5G | 4G/5G | 4G/5G | 4G | 4G/5G |
実測速度 Mbps (下り/上り) | 下り:215 上り:7.53 | 下り:156 上り:17.6 | 下り:162 上り:4.71 | 下り:56.5 上り:11.9 | 下り:147 上り:18.2 |
安定性 | 安定していた | 安定していた | 安定していた | 安定していた | 安定していた |
備考・補足 | 高速で快適 | 高速で快適 | 高速で快適 | 5G接続は確認できなかった | 高速で快適 |
どのサービスもストレスを感じない快適な速度が計測できましたが、唯一5G接続が確認できなかったau海外放題が、速度面では一歩劣る結果となりました。
価格とプランで比較

価格の安さだけで選ぶと使い勝手に不満が出ることもありますし、逆に高すぎてもコスパが悪く感じてしまいます。
国や地域・利用期間によって価格が変わってきますが、ここでは実際に利用したシンガポールの価格で比較していきます。
それぞれメインの回線として利用することを想定し、条件として期間は4日間・容量は無制限または選択可能な最大容量で統一。該当するプランがない場合は一番近いプランを選択しています。
項目 | Airalo | trifa | Klook | au海外放題 | AlmondSIM |
---|---|---|---|---|---|
データ量 | 20GB | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 16GB+現地通話20分 |
価格(円) | 3,450円 | 3,420円 | 996円 | 3,200円 | 1,880円 |
有効期間 | 30日 | 4日 | 4日 | 4日 | 8日 |
特徴・補足 | 有効期間が設定できないが、その分長い | 普通 | とても安い | 普通 | 通話プランが貴重 |
- 価格で選ぶなら:Klook
- 通話プランが必要なら:Almond SIM(物理)
- 有効期間の長さで選ぶなら:Airalo
- 期間を個別に選ぶなら:trifa / au海外放題
au海外放題はどちらも同じような価格です。
Airaloは20GBが最大で期間が個別に選択できなかったものの有効期間が長い。
なかでもKlookの価格の安さには驚きます。他のサービスと比較しても不安になるくらい安い。
Almond SIMは通話プランが選択できて価格も手頃です。
それぞれのメリット・デメリットまとめ

ここまで、設定のしやすさ・通信速度・価格とプランといった観点から各SIMサービスを比較してきました。
ここでは、各サービスのメリット・デメリットを簡潔に整理して紹介します。
サービス名 | メリット | デメリット |
---|---|---|
Airalo | アプリが見やすい 5Gで高速 | 利用期間を個別に選べない |
trifa | 日本国産アプリで安心 5Gで高速 | 期間を増やすと価格は高め |
Klook | とにかく安い | eSIM専門ではないため通信品質のばらつきがある |
au海外放題 | 国内契約スマホでそのまま使える | 速度は普通。 au利用者以外は利用できない |
Almond SIM | 通話プランも選択可能な物理SIM SIMカードなので端末を選ばない | 専用アプリがなく、残量確認などは端末側で対応が必要 |
補足するとtrifaとKlookは電話番号を取得できません。Airaloはグローバルプランを選択することで取得可能ですが、料金が高め。
au海外放題は既存の番号を使えるため問題なし。Almond SIM(物理)は、通話プラン付きを購入することで取得可能です。
どんな人にどのSIMがおすすめ?
以上の比較ポイントをまとめて、それぞれのSIMがどんな人に向いているかをわかりやすく整理しました。
- できるだけコストを抑えたい:KlookのeSIM
- 品質と安心を重視する:AiraloやTrifa
- au回線使っている:au海外放題
- eSIMに不安がある人や通話も使いたい人:Almond SIM(物理)
- もしものためのサブ回線として:AiraloとKlook
できるだけコストを抑えたい人はKlookのeSIM
とにかく価格の安さにこだわるならKlookが最もおすすめ。
4日間の無制限プランを1,000円以下で利用できるのは、信じられないくらいの破格。
5G接続可能な地域やプランであれば速度もとても高速で、専用のアプリがあるので利便性も問題ありません。

品質と安心を重視するならAiraloやtrifa
メイン回線として利用を検討しているのなら、Airaloやtrifaなどの利用者数の多いサービスが安心。
個人的には日本国産アプリであるtrifaが最もおすすめ。
5G対応の無制限プランを選択できたので、現地での通信はとても快適した。

au回線をお使いの場合はau海外放題
海外用の通信サービスを調べていたら、au海外放題を使えることが分かったので利用してみました。
設定がとても簡単だったので、au回線をお使いで海外放題の利用に対応していればおすすめしたいサービスです。
他のサービスと比べると通信速度はやや劣りますが、導入の手軽さや接続の安定性は魅力です。
eSIMに不安がある人や通話も使いたい人には、物理SIMのAlmond SIMが安心。
eSIMサービスの利用に不安を感じる場合は、日本で事前に購入できるAlmond SIMがおすすめ。
やはり物理SIMカードには不思議と安心感があります。
通話プラン付きも選べるので、現地で利用できる電話番号が欲しい方にもおすすめです。

もしものためのサブ回線としてAiraloとKlook
どんなに評価の高いサービスでも実際に利用できる保証はどこにもありません。そのため、もしものために備えてサブ回線を用意しておくのが安心です。
おすすめは1G単位で細かく購入できるAiraloとKlook。
とくにKlookは、1G/100円~購入できるのでサブ回線としては最適です。


まとめ|自分に合ったSIMで快適な海外旅行を

今回紹介した各サービスには、それぞれに強みと弱みがありました。
「とにかく安く使いたい」「アプリで簡単に設定したい」「通話もしたい」など、目的によってベストな選択肢は変わります。
どのサービスにもメリット・デメリットがあるからこそ、迷ったときは「予備も持っておく」「容量を少し多めにしておく」など、保険をかけておくのがおすすめです。
ぜひこの記事を参考に自分にぴったりのSIMを見つけて、海外旅行をおもいっきり楽しんでください!