【長期レビュー】DJI Pocket 2の使い方と旅行ガジェットとしての魅力を徹底解説

旅行用ガジェットとして長年愛用している「DJI Pocket 2」は、コンパクトながら高画質な映像が撮れるVlogカメラとして旅先で大活躍。
購入したきっかけは、家族との旅行の記録や、愛犬の映像を手軽に撮影すること。
実際に使ってみると、高画質で美しい映像を簡単に撮影でき、家族からの評判もとても良く、思い出をしっかり残すことができました。今ではひとり旅用のvlogカメラとしてもメインで使用しています。
今回は、そんな便利なガジェット「DJI Pocket 2」を約4年以上使い続けてきた実体験をもとに、実際の使い方や旅行シーンでの活用方法、その魅力について詳しくご紹介します。
現在は後継機となる「Osmo Pocket 3」も登場していますが、あえて今「DJI Pocket 2」を選ぶ理由や、モデル間の違いについても紹介できればと思います。
これからDJI Pocket 2を購入しようか迷っている方や、旅行用の動画撮影に最適なガジェットを探している方の参考になれば幸いです。
DJI Pocket 2とは?|旅行向きガジェットとして注目される理由

DJI Pocket 2はポケットに入れて簡単に持ち運べるサイズ感で、片手で気軽に高画質な映像を撮影できるカメラとして旅先で大活躍。
ジンバル一体型で3軸手ブレ補正を搭載しているので、初心者でも簡単に手振れのない滑らかな映像を撮影することができます。
これまでは広角レンズを使用したミラーレスカメラやスマホにジンバルを組み合わせるなど、撮影にはある程度の工夫や手間が必要でした。しかし、DJI Pocket 2の登場によって、誰でも手軽に高品質なVlog撮影ができるようになり、撮影スタイルが大きく変化。一気に注目のガジェットとなりました。
スペック・技術仕様
製品名称 | DJI Pocket2 |
サイズ | 124.7×38.1×30 mm |
重さ | 約117 g |
センサー | 1/1.7インチ CMOS 有効画素数:64 MP |
レンズ | FOV 93°、F1.8 焦点距離:20 mm(35mm判換算) |
ISO感度 | 静止画:100~6400 (16 MP)、100~3200 (64 MP) 動画: 100~6400 スローモーション:100~3200 |
電子シャッター速度 | 8~1/8000 秒 |
最大静止画サイズ | 9216×6912 ピクセル |
動画解像度 | 4K Ultra HD: 3840×2160 @ 24/25/30/48/50/60fps 2.7K: 2720×1530 @ 24/25/30/48/50/60fps FHD: 1920×1080 @ 24/25/30/48/50/60fps |
動画モード | 動画 HDR 動画 タイムラプス モーションラプス ハイパーラプス |
スローモーション | 1080p/120fps(4倍使用時) 1080p/240fps(8倍使用時) |
オーディオ出力 | 48 KHz、AAC |
バッテリー容量 | 875 mAh |
駆動時間 | 140分(1080p/24fps の参考値) |
充電時間 | 73分(5V/2A の参考値) |
Dji Pocket2の外観と購入モデル

DJI Pocket2には標準付属品のみのモデルと、マイクや三脚などの便利なアクセサリがセットになったCreatorコンボが販売されていますが、購入しているのは標準モデル。
そこに追加で、専用のマイクロ三脚を購入して使用しています。

ワイヤレスマイクに魅力を感じなければ標準モデルで十分ですが、専用のマイクロ三脚だけはなにかと便利に使えるのでおすすめです。

本体ケースに取り付けられるようになっているので、持ち運びも簡単。

標準モデルでも必要なアイテムは一通り揃っています。
- DJI Pocket 2 本体
- ミニ操作スティック
- 本体カバー
- 三脚マウント (1/4インチねじ穴)
- リストストラップ
- スマートフォンアダプター (Lightning)
- スマートフォンアダプター (USB-C)
- 電源ケーブル


ミニ操作スティックをスマートフォンアダプターと切り替えて使用することができます。

本体右側にはストラップホールがあり、付属のリストストラップを取り付けることができます。

三脚マウントには「OSMO」のロゴ。さりげないデザインで見た目もGood。

三脚穴と充電用のUSB-C端子。

マイクロ三脚を使用。角度も調整できて利便性も高い。
旅行での実際の使い方や使い勝手の良さ

DJI Pocket 2の基本的な設定方法や使い方については、すでに多くのレビュー記事や動画で詳しく紹介されています。
そこで今回は、旅行での使用が中心の私自身の体験をもとに、「実際の使い方」や「便利な設定」など、リアルな活用法を詳しく紹介していきます。

基本的な撮影形式は1080p30fpsに設定して撮影しています。


DJI Pocket2は「4k 60FPS」まで対応していますが、日常的な記録用途であればフルHDで十分。
FPSも日本のテレビ標準規格の30FPSに設定することで、違和感を感じにくい映像を撮影できます。
シネマティックに撮影したい場合は24fps、アクティビティなどでより滑らかな表現をしたい場合には60fpsなどで使い分けることもありますが、基本的には30fpsに設定しておけば間違いありません。
海外旅行や特別なイベント日には4Kでの撮影も検討しますが、バッテリーや容量消費が激しいので悩ましいところです。

そして重要なのがPROモードの使用。
PROモードと聞くと難しい設定に感じるかもしれませんが、私が設定しているのはISOの最大値設定の1個所のみ。

ISO感度はAutoに設定したうえで、Auto上限をMax800に設定しています。
こうすることで極端にISOが上がりすぎるのを防ぎ、ノイズの少ない映像を撮影することができます。
ISO感度を上げることで明るい映像を撮影できますが、それと引き換えに映像にノイズが出やすくなるというデメリットがあるので、できるだけISOは低い状態で使用することが好ましいです。古いスマートフォンで夜に撮影すると、ザラザラとした写真や映像に仕上がると思いますが、あれはISO感度が高くなっているのが原因でもあります。
また、日中は800でも十分ですが、暗い室内や夜の場合はiSOの最大値を1600や3200に切り替えて使用しています。
画面の映像が暗く感じたら、800から1600に切り替えるだけなので簡単。
切り替えな面倒な場合は最初から1600に設定しておくのもおすすめです。

そのほかの設定はAUTOや標準設定を使用しています。

音声設定に関しては風ノイズ低減をONにして、指向性はデフォルトの全方向で使用しています。
音声回りも基本的に標準設定のままです。
カメラ設定は初心者からすると難しく感じる部分ですが、DJI Pocket2は標準設定のままでも、簡単に綺麗な映像を撮影できる使い勝手の良さが魅力。
標準設定にプラスして、ISOの最大値設定をすることで、よりノイズの少ない綺麗な映像に仕上げることができます。
【長期使用レビュー】メリットと気になるポイント

約4年以上使用してきて感じたメリットとデメリットを紹介します。
このコンパクトさでジンバルを搭載していて4K撮影も可能。とりあえずこの1台さえ持っていけばVLOG撮影で困ることがありません。
内臓マイクのクオリティも高いので、よほどこだわりがなければ、ワイヤレスマイクを購入する必要も感じませんでした。
DJI Pocket2は被写体を自動で追いかけてくれる「ActiveTrack」機能を搭載しているので、一人旅やペット撮影でも役立ちます。
タイムラプスやモーションラプスと組み合わせれば、動きのある映像演出も可能で、動画のクオリティを一段と引き上げてくれます。
暗所に関してはそれなりに綺麗に撮れますが、ISOを上げすぎるとノイズが気になるので、この辺りはISOの最大値設定で上手くカバーしていきたところ。
バッテリーに関してはUSB-C経由での充電式となっているので、撮影の合間に充電をする手間が必要になりますが、人によってはスマホ感覚で気軽に使えるのでメリットにも感じられるかもしれません。
GoPROなどのアクションカメラと違い、防水には対応していないので、雨の日での撮影には注意が必要となります。
DJI Pocket 2と一緒に使いたいおすすめアクセサリ
ここからはDJI Pocket 2におすすめのアクセサリをまとめて紹介します。
DJI Pocket 2 純正マイクロ三脚

標準モデルを購入された方は、追加でマイクロ三脚だけでも購入することをおすすめします。
サードパーティー製でも三脚はいろいろとありますが、純正品の場合、本体ケースにぴったりと取り付けることができるので、三脚を忘れる心配もなく、本体と一緒に気軽に持ち運ぶことができて便利です。
microSDXC 128GB SanDisk Extreme PRO
実際にDJI Pocket2と合わせて使用しているmicroSDカード「SandiskのExtreme PRO」
家電量販店などで購入するとかなりコスパが悪いので、私はいつもAmazonで購入していますが、どれも問題なく使用できています。
容量は128GBモデルが価格・使い勝手ともにバランスが良く、最も扱いやすく感じました。

Kenko (ケンコー) 液晶プロテクター DJI Pocket 2/ Osmo Pocket用
液晶画面の保護としてKenko 液晶プロテクターを使用しています。
安心のKenko製品で、とりあえず貼っておきたい1枚です。

MAXCAM バックパッククリップマウント DJI Pocket 2
POV撮影や手振れで撮影したい場合に便利なMAXCAMクリップマウント。
バックパックのベルト部分に簡単に取りつけることができます。
360°の回転機能を備えているので、カメラの水平を保ちながらスムーズに撮影可能です。
簡易的なスタンドとしても活躍してくれるのでとても便利。

DJI Pocket 2 純正防水ケース
最大60mの防水性を備える純正の防水ケース。家族からの熱い要望を受けて購入しました。
実際に海中の撮影で使用しましたが、問題なく綺麗な映像を撮影することができました。
防水のアクションカメラを別で購入することを考えると、かなりお得に感じます。

あえて今「DJI Pocket 2」を選ぶ理由

現在では後継機として「Osmo Pocket 3」が登場していますが、それでもなお「DJI Pocket 2」を選ぶ価値は十分にあります。特に魅力的なのは、価格の手ごろさと圧倒的なコンパクトさ。
まず価格面では、Pocket3は高機能な分、約8万円〜10万円程とかなり高価になっており、手軽に始めたい方には少しハードルが高く感じる金額。
一方でPocket2はすでに流通価格が落ち着いており、Pocket3に比べておよそ半額の約4万円程で購入できるので、コストパフォーマンスの高さが際立ちます。
また、サイズ感にも大きな違いがあります。Pocket2はポケットに入るほど小型で軽量なため、旅行や日常の持ち運びがとにかく快適。Pocket3はディスプレイの大型化やセンサーの強化によって、全体的にやや大きくなっています。
ディスプレイの大型化は画面が見やすくなるというメリットがある一方、カメラとしての存在感が大きくなるというデメリットもあるので、街中で気軽に撮影したい私にとっては喜びづらいポイント。
Pocket3には長時間撮影に便利なバッテリーハンドルがアクセサリとして登場していますが、実際に本体に取り付けると、カメラとしてのサイズ感が一気に大きくなり、Pocketシリーズ本来の「ポケットサイズ」という魅力がやや損なわれてしまう印象です。
確かにPocket3は性能面で優れていますが、「軽快に持ち歩けて、手軽に撮れるVlogカメラ」という点においては、Pocket2の完成度は今なお非常に高く、最初の1台やサブ機として選ぶならむしろベストバランスな1台です。
まとめ|旅行用ガジェットとしてのDJI Pocket 2の実力

総評
旅行の記録やVLOG撮影に最適な1台
DJI Pocket 2は、コンパクトで持ち運びやすく、それでいて本格的な映像が撮れる点が大きな魅力。
バッテリーが内蔵の充電式という点は、人によって感じ方が分かれる部分です。私はやや手間に感じることもありましたが、ケーブル一本で気軽に充電できる点は、逆にメリットと捉える方も多いかもしれません。
特に旅行先では、荷物をできるだけ減らしたい場面も多いため、このサイズ感と機能性のバランスは非常に優秀だと感じました。
手ブレ補正や被写体の自動追尾機能(ActiveTrack)も搭載されており、初心者でも手軽にブレの少ない美しい映像を残すことができます。
- 旅行や日常の記録を美しく残したい人
- 荷物を最小限に抑えたいミニマリスト派の旅行者
- 動画撮影初心者でも本格的な映像を撮りたい人
- VlogやSNS用の映像を簡単に撮影したいクリエイター
- コスパ重視で高性能なガジェットを探している人
価格面やアクセサリーの充実度も含めて、最新機種のPocket3と比較しても、今あえて「DJI Pocket 2」を選ぶ価値は十分あると感じています。
旅行の思い出を美しく残したい方、手軽に高画質な映像を撮影したい方には、今でも自信を持っておすすめできる1台です。気になる方は是非チェックしてみてください。
