【レビュー】ゼンハイザーMomentum True Wireless2│長期間使用して分かったこと

イヤホンといえば今はワイヤレスイヤホンが主流。私もずっと愛用しているワイヤレスイヤホンがあります。それが、ゼンハイザーMomentum True Wireless2です。
このイヤホンは記事執筆時点で約4年半使用しています。ワイヤレスイヤホンの寿命が約3年と言われているみたいなので、かなり長期間使用していると言えるでしょう。
なぜ今更レビューすることにしたのかというと、4年半となるとさすがにバッテリー持ちが厳しくなってきておりそろそろ限界も近そうなので、現役のうちにゼンハイザーMomentum True Wireless2の素晴らしさを伝えたかったからです。
最初に簡潔に結論を述べると、とても高音質で音楽鑑賞が楽しくなったが使わない機能もあったので不満に思うこともありました。
この記事ではゼンハイザー Momentum True Wireless2についての長期使用レビュー。そして長期使用で分かったワイヤレスイヤホンについての考えを詳しく伝えていきます。今後のイヤホン選びの参考にしてください。
ゼンハイザー Momentum True Wireless2の概要

ゼンハイザー Momentum True Wireless2は高音質・ノイズキャンセリング・外音取り込み機能を併せ持つ高機能なワイヤレスイヤホンです。
特徴が多くて書ききれないほどこだわりが詰まっており、高品質の名に見合うだけの機能を備えています。
スペック・技術使用
項目 | 内容 |
---|---|
製品名称 | ゼンハイザー Momentum True Wireless2 |
パッケージ内容 | イヤホン本体/イヤーピース(XS, S, M, L)/専用充電ケース/USB-C -> USB-A 充電ケーブル |
重量(本体) | 片側約6g |
重量(ケース込み) | 約70g(左右イヤホン各6g+ケース58g) |
サイズ | 幅76.8mm×高34.7mm×奥43.8mm |
連続再生時間 | 本体最大7時間 |
ケース充電込再生時間 | 1.5時間(フルチャージ)/10分(90分再生) |
ドライバー構成 | 7mm ダイナミックドライバー(ドイツ ハノーファー本社で開発) |
対応コーデック | SBC, AAC, aptX |
Bluetooh | Bluetooth 5.1 |
再生周波数帯域 | 5 – 21,000 Hz |
対応プロファイル | A2DP, AVRCP, HSP, HFP |
感度 | 107 dB (1kHz/1mW) |
防水 | IPX4 |
マイク | 有/ハンズフリー通話対応 |
パッケージサイズ | 170 x 115 x 45 mm |
パッケージ重量 | 約269g |
カラー展開 | ブラック/ホワイト |
ゼンハイザー Momentum True Wireless2の長期使用レビュー
開封

開封時の様子から軽く見ていきます。箱を開けるとケースとイヤホンがそれぞれお出迎え。

箱は意外と簡単な作りでしたが、やはり本体の高級感は迫力があります。
パッケージ内容

箱から全て取り出してみました。パッケージ内容はイヤホン本体/イヤーピース(XS, S, M, L)/専用充電ケース/USB-C->USB-A 充電ケーブルです。その他説明書もありました。
外観・形状について

この見た目だけでも買ってよかったと思えるくらいキレイな作りです。ゼンハイザーのロゴがキレイに輝いています。ケースの裏にSENNHEISERとあるのも良いポイント。普段は見えない部分にさりげなくあるのが好印象。

タッチコントロール部分は平で大きさもあるので操作はしやすいです。

横から見てみると複雑な形状をしているのがわかります。これが人間工学デザインで長時間装着していても快適にしてくれます。実際耳から勝手に外れたことはないですし、不快に思うこともなかったです。違和感なく耳にフィットしました。
音質
音質は文句なし。正直購入時は最初聞いた時にあまり良さがわかりませんでした。諸説はありますがイヤホンはエイジングが必要みたいです。調べてみると肯定派も否定派も半々くらいで答えは出ませんでしたが、ゼンハイザーに関してはエイジングの効果があったという意見をそれなりに発見したので私も試してみました。
1週間程それなりに使用しているとある時に音の変化に気づき、あまりの高音質に鳥肌が立つ感覚がありました。これも一説では耳が音に慣れただけだという意見もありますが、私の意見としてはどちらにしろ嬉しいことで、イヤホンからなっているとは思えないような高音質という印象でした。そして毎日のように音楽鑑賞にはゼンハイザーMomentum True Wireless2がかかせない存在となっていました。
4年半経った今ではゼンハイザーMomentum True Wireless2の後継機含め、高音質のイヤホンやヘッドホンが多く発売されました。私は他にもヘッドホンや有線イヤホンを所持しており、DACにバランス接続での有線試聴などをしていますが、今でもゼンハイザーMomentum True Wireless2は使用していますし、高音質だと感じています。
外音取り込み機能とノイズキャンセリング
外音取り込みとノイズキャンセリングに関してはハッキリと言って使用してないです。勿論最初は何度も試しましたし積極的に外でも使用していました。ただ音質面に比べるとクオリティは大きく劣ると感じました。
外音取り込み機能について
音楽を聴きながら外の音を取り入れることができ、買い物の際や交通の安全面で考えると便利なのですが、外の音があまりクリアではないのでどうしても違和感を感じてしまいました。外の音が聞こえるというより、デジタル音声に変換した外の音という表現の方が近いかもしれません。少し過度な表現ですがそこまで酷いわけではないです。確実に平均点以上のクオリティは感じますし通常使用には問題ない。ただ完璧を求めると不満が残るそんな印象です。私は些細な違和感が最後まで消えず結局外音取り込み機能は使用しなくなりました。買い物の際のレジでの応答も、音楽を止め片耳を外すかもしくは両方外すようにしています。その方が確実で会話もスムーズにいきました。
アクティブノイズキャンセリング
喧騒の中でもボリュームを大きく上げなくても音楽に没頭できて、長時間聴いても疲れにくくさせるとても便利な機能。この機能も使用しなくなりました。ノイズキャンセリング機能をオンにすると確かに雑音が減り少なくなります。ただ微かには音は聞こえてきますしわざわざオンにする手間を考えると使用しなくなってしまいました。これは私の問題でもあるのですが、そもそもノイズキャンセリングを積極的に使いたい場面がないので使用しなくなったのもあります。ノイズを消して不快感を減らすことができるのは凄い機能なのですが、ノイズや周囲の音がないと逆に不安要素の方が多くなってしまい音楽にも仕事にも集中できません。あとノイズキャンセリング機能をオンにすると耳が突っ張ったような詰まったような感覚になるのですが、その状態が苦手というのもあります。
バッテリー
バッテリーに関しては後述でも詳しく記載するのですが、ここでも簡潔にまとめます。以前はAirpodsを使用していてかなりバッテリーに対するストレスを抱えていました。なのでゼンハイザーMomentum True Wireless2のバッテリーにはかなり期待していて、結果的に期待通りで満足のいくバッテリー持ちでした。
長時間充電せずに使用し続けると流石に充電が必要になってきますが、10分程度の充電でもすぐに90分使用できるという…かなりの再生能力を秘めていて感激しました。以前のバッテリーの悩みを吹き飛ばすほど期待に応えてくれたのでとても満足いくクオリティです。
その他操作面
操作面に関しては音質同様かなりの高評価です。タッチコントロール部分は平で大きく操作しやすいですし、アプリで簡単に操作を割り当てることができました。最初は誤動作も発生させてしまっていたので左のタッチコントロールは全てオフにして、右だけオンにした状態で使うと誤動作も減りとても快適でした。
長期使用で感じたメリット・デメリット

メリットに関しては簡潔にデメリットを深掘り。
高機能だが高コスト
高音質・外音取り込み・ノイズキャンセリング。この3つが揃ってくるとさすがに価格も跳ね上がってしまいます。私の当時のAmazon購入価格は¥36,670。ポイントを利用してなんとか自分の中で納得して購入に至りましたが、それにしても高価格。一般のユーザーが気軽にイヤホンに出せる金額ではありません。ワイヤレスイヤホンが主流になった今では機能も昔とは比べられないほど上がり、その分コストも上がっているでしょうから理解できる気持ちもありますが、当時でこの価格なのでかなり購入に躊躇しました。私としてはここまで高機能はいらないので、高音質と快適な操作だけで今より安価だったら嬉しかったという感想です。ただ外音取り込みもノイズキャンセリングも試してみたかったので致し方ないです。
都心部などの人口密集地では音が途切れることがある
地下鉄などは勿論、都心部などの人口密集地はかなりの確立で音が途切れます。分かりやすい場所でいうと渋谷。地上を歩いていてもプツプツと音が途切れてしまったので快適に使用できませんでした。ただ毎回途切れてしまうわけではないので一応毎回付けてましたが結局外すことも何回かありました。人口密集地にはそもそも使用していかない方がいいですね。ただ、渋谷くらい人の多いところでなければ問題なく使用できたので余程の都心部にお住まいでなければ概ね安心なのではないでしょうか。
長期間使用によるバッテリーの劣化
バッテリーに対する評価は高評価です。が、長期間使用しているとどうしても寿命がきてしまいます…。悲しいですが受け入れるしかないですね。2〜3年程はありがたいことに特に不具合も不満もなく快適なバッテリーライフを送れていました。3年が経つとバッテリーが1時間程しか持たないことに気づき始めました。そして4年半が経った今、ほんの数分しか持ちません。すぐに英語で「Re Charge Headset」という短い案内音声が流れます。この音声びっくりするのにいつまで経っても慣れません。
バッテリー劣化はワイヤレスイヤホンという特性上致し方ないのですが、ゼンハイザーMomentum True Wireless2のデメリットの1つとしてカウントするのもしょうがないですね。それくらいデメリットとしては大きい問題です。
筆者はそんな数分しか使用できない状態で今でも使用しているのかと思いませんか。私もさすがに限界を感じていましたが、現状ではまだ救済措置が残されていました。それが片耳での使用です。両耳での使用だとものの数分でバッテリーが途切れてしまうのですが、なぜか片耳だと1時間以上もしくはそれ以上バッテリーが持ってくれるので、今でも使用できています。
勿論音質においてはそれ以前の問題になってしまいますが、日常にBGMを付けたすことが可能で物理的に片方を排除して外音取り込みも実現。結果的には理に適った形で現在はこのスタイルで使用を続けています。
このスタイルを確立できたのもタッチコントロールを片方に集約することができたからです。ゼンハイザーMomentum True Wireless2の操作性の良さを4年目でも発見できて、1つのモノを長く使い続けることは、新たなモノを試す体験とはまた違ったおもしろさがあることを実感しました。
ワイヤレスイヤホンへのイメージの変化

今までワイヤレスイヤホンは画期的でスタイリッシュな生活に欠かせないモノ。有線イヤホンのような煩わしさもなく音楽に集中することができて最高のガジェット、というイメージが大きかったです。ですが今では燃費の悪い高級車のイメージ。燃費の悪い高級車が悪いというわけではなくあくまでイメージの共有としての表現です。
購入当初は感動も大きいでしょう。高級車のような満足度で高機能。価格もなんとか手が届くような価格設定。機能も音質も大満足。操作様も最高。でもそんな感動も徐々に薄れていき、次第にはバッテリーの劣化が待ち受けています。ワイヤレスイヤホンにおいて最後には必ず問題になってくるバッテリー。有線にはなくてワイヤレスイヤホンにはある。勿論逆もたくさんあります。ここの天秤が人によって大きく変わるのではないでしょうか。私は現状バッテリー問題が大きすぎて有線イヤホンも魅力的に見えてきています。ワイヤレスイヤホンにも有線イヤホンにもそれぞれ良さはありますが、ワイヤレスイヤホンを購入するならバッテリー劣化は前提で購入し、必要であればまた新たに別のイヤホンを購入しなければなりません
簡潔にまとめると有線イヤホンがワイヤレス製品と同じくらい魅力的にみえてきたということです。なので私は、有線イヤホンを新たに購入しました!ワイヤレスイヤホンを買うか最後まで悩みましたが、今度は有線イヤホンも長期的に使用していきたいのとゼンハイザーMomentum True Wireless2にはもう少し頑張ってもらおうかなと思ったからです笑。少なくともあと半年は頑張って使いたいです。そして限界を迎えたら新たな高級車イヤホンを選びたいと思っています。

ゼンハイザーMomentum True Wireless2のまとめ

ゼンハイザーMomentum True Wireless2は4年半経過しても今でも現役です。使用頻度が多い人はもっと劣化が早いでしょうが、私の場合かなり長期間使用できています。クオリティの高いモノは長期的な使用という観点からも良いパフォーマンスを発揮してくれます。購入当初は価格への不満もありましたが、結果的にはコストパフォーマンスが高く大満足で本当に思い切って買ってよかったと思います。
残念ながらゼンハイザーMomentum True Wireless2は販売を終了してしまいましたが、後続の商品も続々と発表されております。私も何度カートに入れる作業を繰り返したか分かりませんがゼンハイザーMomentum True Wireless2が元気だったので購入はしませんでした。満足に使用できるワイヤレスイヤホンを所持していなかったら間違いなく購入していたと思います。
少し長くはなってしまいましたが、ゼンハイザーMomentum True Wireless2の良さやワイヤレスイヤホンに対する考えなど、イヤホン選びの参考になったら嬉しく思います。以下に私がチェックしているワイヤレスイヤホンやゼンハイザーの後継機種。おすすめのイヤホンなどを載せておくのでよければ是非チェックしてみてください。
