パンケーキレンズなのにここまで写る|NIKKOR Z 26mm f/2.8の作例と使い勝手
カメラを気軽に持ち出すために購入したNikonの単焦点レンズ「NIKKOR Z 26mm f/2.8」。
開封して手に取った感触としては想像以上にコンパクトで、フルサイズのZ5IIと組み合わせても1kg未満に収まり、かなり軽快に持ち出せます。
なら、実際の写りはどうなのか?ということで、丸一日このレンズメインで名古屋港に出かけてきました。
500枚以上は撮りましたが、Sラインの24-120 f/4 Sと比べても遜色なく、パンケーキレンズとは思えないほどしっかり写ります。
AFまわりで少々気になる点はあるものの、写りだけでいえばSラインでもおかしくないクオリティ。
今回は実際の作例を交えながら、このレンズの使い勝手を詳しくレビューしていきます。
開放f/2.8からしっかり解像する描写力
jpeg撮って出し

船内の窓ガラス越しの一枚。

明暗差の表現がかなり良い。

窓ガラスにフォーカスがあってしまったけれど、これはこれで雰囲気があります。
玉ボケもキレイ。

室内などの狭い空間での撮影では特にこのレンズの強みを実感。
26mmという画角がちょうどよくて、f/2.8の明るさもあって撮りやすい。

この日は基本的に暗めに撮影して後から編集で持ち上げるつもりでしたが、黒がつぶれず重厚感もあるので、そのままでも十分絵になります。
RAW現像

f/2.8開放で接写すると、ボケや玉ボケも表現できる。

風景だけじゃなくて、こういった被写体の全体像も無理なく画角に収められて快適。

名古屋港ポートビルの存在感もそのまま記録できました。


広角らしい遠近感で、自然と視線が中央に引き込まれます。

広く写すと周辺減光(四隅が暗くなる)は出やすい印象。カメラのヴィネットコントロール(周辺光量の低下を補正)は標準に設定しています。
気になる場合はヴィネットコントロールを強めるか、あとから補正が必要ですね。

うまく撮りきれなかったものの、このレンズのおかげで印象的な写りに。

食事も全体像を無理なく収められるので、テーブルフォトでも使いやすいです。
寄って撮ることもできて表現の幅が広い。

26mmという画角が風景撮影にちょうどよくて、記録的な写真でもどこか雰囲気が残ります。
DXクロップで約40mmというのがちょうどいい

26mmをDXクロップ(APS-C)すると約40mmとなって、スナップ撮影で使いやすい画角が手に入ります。
風景というより、なにか被写体を際立たせたい時に便利に使えました。

撮り方もあると思いますが、この場面は26mmだとちょっと広すぎるように感じます。
写りはおもしろいけれど、被写体が際立たなくて視線が画面奥へ引き込まれますね。

クロップすることで周辺減光も抑えられてます。

情報量が多いなーという場面でも、一気にスッキリしますね。

26mm広角単焦点だけど、使用感としては2つの単焦点レンズを切り替えて使ってる感覚。
クロップしたときの画角が使いやすいので、DX機用に最初から40mm相当のレンズとして運用するのも面白い選択だと思います。
フルサイズカメラをコンデジ化してくれるサイズ感

これまでは24-120 f/4 Sを使っていたこともあり、両手でホールドするのがあたりまえになっていましたが、このレンズに変えたことで片手でも容易に撮影できるようになりました。

こういった窓際のスペースにも置くことができて、このコンパクトさに感動します。

フルサイズカメラを使っているのに、まるでコンデジを持ち歩いているような感覚。
ストラップで首から下げたままでも負担にならず、違和感も少ない。

付属のレンズキャップは52mmのフィルターを取り付けたまま装着できて、上から「カポッ」とかぶせるように使えて従来のものより使いやすいです。
ボディーの薄さを維持しつつ見た目もシックにまとまります。
NIKKOR Z 26mm f/2.8の気になるポイント

このレンズを写真用として使うなら気になることも少ないんですが、AFの駆動音とフォーカスブリージングが出るという特性から、動画用として使う場合は注意が必要なレンズだと感じました。
実際に動画も撮影してみたんですが、フォーカスブリージングによって「グワングワン」揺れているような画になってしまって、どこか違和感が残ります。
AFの駆動音は開封時は気になりましたが、実際の撮影ではあまり気になりませんでした。
写真撮影では広く写すと周辺減光が出やすいというのが気になるポイント。必要に応じて修正する手間が発生するのは少々面倒ですが、カメラ本体のヴィネットコントロールであらかじめ軽減することはできます。
周辺減光があることで印象的な仕上がりになることも多々あるので、一概にデメリットと言い切るのも難しいです。
外観や仕様面では、レンズフードがないとフィルターを装着できず、実際のサイズが少し大きくなってしまう点はデメリットと言えます。

レンズ本体だけであれば、ちょうどグリップとおなじくらいの高さになって、さらにコンパクトに運用できます。
レンズフードとフィルターを装着しないという選択肢もありますが、安全のためにもレンズフィルターは取り付けたいので、ここは割り切って運用していく必要がありそうです。
まとめ|コンパクトさだけでなく写りにも満足できた

サイズだけでなく描写力にも優れていて、パンケーキレンズとは思えないほどしっかり写りました。
AFまわりや周辺減光など少々気になる点はあるものの、写りだけでいえば24-120 f/4 Sに劣らず「パキッ」とした描写が印象的。
ストラップとあわせて使うことで軽快に使えるし、これまで持ち出せなかったちょっとした外出でも、これなら気軽に持っていけそう。
DXクロップも駆使することで被写体を際立たせることもできて、26mmで風景スナップや室内撮りも快適なので、これ1本で身軽に旅行に出かけるのもおもしろそうです。
コンパクトさと描写力を両立した日常から旅行まで幅広く使えるレンズとして、これからも長く活用していきたいと思います。



