Insta360 GO Ultra ファーストレビュー|DJI Osmo Nanoを選ばなかった理由
アクションカメラはこれまでDJIのPocket2をメインに使っていましたが、動作が不安定になってきたため、新しいカメラを探していました。
そんなときに注目したのが、2025年8月末に新登場したInsta360の 「GO Ultra」。
ポケットサイズでハンズフリーな特徴をそのまま残し、画質や性能を大幅にアップグレードした注目の新モデルです。
しかし翌月には、DJIから軽量ウェアラブルアクションカメラ「Osmo Nano」が発売され、用途が被る2機種の比較も話題になりました。
私はそれぞれの特徴やレビューを確認したうえで、最終的にInsta360 GO Ultraを購入。
大きな理由は、ハンズフリーカメラとしての完成度の高さをGo Ultraから強く感じたからです。
この記事では、Insta360 GO Ultraを購入して分かった第一印象や、DJI Osmo Nanoを選ばなかった理由を詳しく紹介します。
ポケットサイズのアクションカメラ選びに悩んでいる方の参考になれば幸いです。
Osmo NanoではなくGO Ultraを選んだ理由

これまでアクションカメラはDJI製品をメインに使用してきていたので、メーカーへの信頼性があったこともあり、製品発表時点ではDJI Osmo Nanoを検討していました。
しかし実際に仕様やデザインを比較してみると、ハンズフリーカメラとしての使いやすさやポケットサイズカメラとしての完成度は、明らかにInsta360 GO Ultraの方が上だと感じました。
Osmo Nanoの気になったポイントは以下の通り。
Osmo Nanoの本体厚みは29.5mmと、Go Ultraの18.3mmに比べて明らかに分厚く、形状もやや長方形。
胸元に装着してハンズフリー撮影をする際、この厚みがどうしても気になりました。
また、カメラ前面側に「dji」の白い刻印があり、街中などでの自然な撮影にはやや不向きに感じました。
テープで隠すことも考えましたが、そこまでして使う必要があるのかという疑問も残ります。
さらに、Osmo Nanoは撮影データを直接microSDカードに保存できない仕様のため、一度本体ストレージを経由してエクスポートする必要があります。
この点は容量制限やデータ管理の手間を考えると、大きなマイナス要素でした。
描写力に関しては、日中の明るいシーンでは両機とも十分きれいに撮れますが、夜景など暗所ではOsmo Nanoの弱さが目立つ印象です。
これらの気になるポイントはGO Ultraではしっかりとカバーされており、小型アクションカメラとしての完成度をGO Ultraから強く感じ取ることができました。
Go UltraとOsmo Nanoのスペック比較
| 項目 | GO Ultra | Osmo Nano |
|---|---|---|
| センサー | 1/1.28センサー | 1/1.3インチCMOS |
| サイズ | カメラ:幅46x高45.7x奥18.3mm | カメラ:長57.3×幅29.5×高28mm |
| ポッド:幅70.4x高48.8x奥33.3mm | ドック:長59.1×幅42.2×高22.3 mm | |
| 重さ | カメラ:約52.9g | カメラ:約52g |
| ポッド:約108.5g | ドック:約72g | |
| 防水性 | カメラ:IPX8防水(水深10m) | カメラ:IPX8防水(水深10m) |
| ポッド:IPX4防滴 | ドック:IPX4防まつ | |
| 駆動時間 | カメラ:70分 | カメラ:90分 |
| ポッド:200分 | ドック:200分 | |
| 最大解像度 | 写真:8192×6144 | 写真:6880×5160 |
| 動画:4K60fps | 動画:4k60fps |
カメラ本体の重さはどちらも約52gと違いはありませんが、ドックの大きさや重さを考慮すると、Osmo Nanoの方がややコンパクトにまとまっています。
しかし、やはりカメラ本体の厚みを考えると、GO Ultraの方がより使いやすいデザインにまとまっている印象です。
詳細:Insta360 「GO Ultra」を発表|ポケットサイズカメラの最新進化モデル
Insta360 GO Ultraの開封レビュー

購入したのはInsta360 GO Ultraの標準キット。
開封

開封すると、カメラ本体がさっそくお出迎え。かなりコンパクトに感じます。

付属品はこんな感じ。
標準キットでも必要十分なセット内容。
他にアクセサリーを買い足さなくても、これだけでハンズフリー撮影が十分快適に行えます。
- カメラ本体
- アクションポッド
- レンズガード(装着済み)
- クイックリリース安全コード
- マグネット式簡易クリップ
- 磁気ペンダント
- 説明書など

液晶保護フィルムだけは別途購入して貼り付けています。

ぴったりサイズで簡単に貼れました。
外観・機能

左側面側にはロックボタンとUSB-C充電ポート。
カメラ本体をポッドから取り外す際には、このロックボタンを押しながら取り外す必要があります。
マグネット式で固定されているので、カバンの中に入れても簡単に外れないようになっているのが便利です。

右側面側には電源ボタンとクイックボタン。
クイックボタンで動画や写真モードの切り替えなどが簡単におこなえます。
カスタマイズで好みの操作を割り当てることも可能です。

上部はシンプルにシャッターボタンのみ。
アクションポッドもコンパクトにまとまっていて、持ち運びやすいのが嬉しいポイント。

画面はフリップ式で、自撮り撮影も可能。
ローアングルの撮影もしやすくて、かなり使いやすい。

付属の磁気ペンダントを活用することで、簡単にハンズフリー撮影も行えます。

付属のクイックリリース安全コードを活用することで、落下のリスクにも対処可能。
これらのアクセサリーを標準キットで揃えられる点は、Go Ultraの大きな強みです。


ちなみに磁気ペンダントは、胸元にセットした際にカメラの向きを正面と上向きで簡単に切り替えられる仕様になっており、ハンズフリー撮影で非常に重宝します。
長さ調整もスムーズに行えるため、ペンダントの完成度の高さに驚かされました。

カメラ本体にはmicroSDカードスロットが搭載されており、最大2TBまでのカードに対応。
長時間の撮影でもストレージ容量を気にせず安心して使えます。
GO Ultraを使ってみた初日の感想

実際に外出先でInsta360 GO Ultraを使って撮影してみました。
初日でしたが複雑な設定や操作もほとんど必要なく、すぐに撮影を始めることができました。

とにかくサイズ感がコンパクトで、カバンの中に入れて常に持ち運びたくなる大きさです。

本体は薄型で丸みを帯びたデザインのため、装着していても圧迫感が少なく、撮影中も自然体でいられました。

POV撮影では、磁気ストラップに装着するだけで準備完了。
マグネットの吸着力も非常に強く、撮影中に外れるようなトラブルはありません。

実際に使用する際には、ストラップは服の下に入れて、Tシャツ越しにマグネットで固定する方が違和感なく撮影に臨めます。
自転車で立ちこぎするなど、揺れの多いシーンでも安定しており、ハンズフリー撮影の快適さを実感しました。
付属の安全コードを併用することで、落下の心配もなく安心して使うことができています。
専用アプリとの連携が神

Insta360の専用アプリと接続することで、撮影データの確認が簡単に行えました。
撮影後にアプリと接続するだけで自動で撮影データを読み込んでくれたので、SDカードを接続する手間もなく、アプリ上で簡単に編集作業に望めます。
さらに、アプリ上では撮影データの閲覧だけでなく、簡単なカット編集や色味の調整も可能。
自動でVlog風の動画を生成してくれる機能もあり、手軽に映像作品を作れる点は非常に魅力的でした。
アプリとの高い連携により、撮る→確認→編集→共有までがスムーズに完結でき、Go Ultraの使いやすさをさらに引き立てています。
使ってみて気になったポイント
概ね初日の使用感はとても良好でしたが、実際に使ってみると細かな部分で気になる点もあったので紹介します。
安全コードを装着しづらい

カメラ本体にオレンジ色の安全コードを取り付けることで、落下のリスクに備えることができて大変うれしいのですが、本体への取り付けに少し時間がかかりました。

取り付ける穴が小さくてうまく通せなかったので、私はデンタルフロスを活用して、引っ張るようにして取り付けに成功しました。
もし装着が難しい場合は、細い糸などを活用してみてください。
microSDカードスロットが開閉しづらい

microSDカードスロットは、カメラ本体に搭載されていて上側にスライドさせることで開けることができますが、慣れない初日は開けるのが少し難しかったです。
それと、microSDカードは「カチッ」と音がするまで奥に差し込む必要があるのでご注意ください。
カメラ本体をポッドから取り出しづらい

アクションポッドからカメラを外すときは、左側のロックボタンを押しながら外すことになりますが、最初はうまく外すことができませんでした。
コツとしては、カメラ本体のレンズガード部分を引っ張るように取り外すことです。
マグネットが強力な分、慣れが必要ですが、何度か試すとスムーズに取り外せるようになります。
Insta360 GO Ultraファーストレビューまとめ

今回はInsta360 GO Ultraを使ってみた初日の感想をお届けしました。
これまで気に入って使っていたDJI製品ではなく、Insta360のGO Ultraを選びましたが、初日から大満足の使用感。
Osmo Nanoと比べて少し値は張りますが、それに見合うだけの確かなメリットを感じ取ることができました。
コスパ重視ならOsmo Nanoもおすすめですが、個人的にはGO Ultraの操作感や携帯性が非常に良く、こだわりたい方にはGO Ultraを強くおすすめしたいです。
手軽に使えるアクションカメラをお探しの方は、ぜひチェックしてみてください。




