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【iFi-Audio ZENDAC レビュー】オーディオ体験が向上する、安価でコンパクトなUSB-DACアンプの魅力

【iFi-Audio ZENDAC レビュー】オーディオ体験が向上する、安価でコンパクトなUSB-DACアンプの魅力
るいとー
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こんにちは。音楽鑑賞が趣味のるいとーです。

最近は自宅のオーディオ体験をもっと高い水準にしたいと思い、色々探しておりました。今はワイヤレスイヤホン、有線イヤホン、有線ヘッドホンと一通り所持しているのですが、これらのデバイスをどうにかもっと上手く活用したい!もっと高音質で音楽を聴きたい!という悩みを持って探し回った結果、見つけたのがiFi-Audio ZENDACです!

結論、今まで使用していたデバイスの音質が向上し、私のオーディオ環境は一段とレベルアップしました。この記事で詳しくまとめているので自宅で手軽にオーディオ体験を向上させたい方は是非チェックしてください。

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iFi-Audio ZENDACの概要

iFi-Audio ZENDACは、家庭での使用を想定して設計された、コンパクトDAC&ヘッドフォンアンプです。感動する音楽体験を提供してくれます。ZENDACのZENは「禅」が由来です。
特徴
  • コンパクトでスタイリッシュ
  • 低価格帯でバランス接続の実現
  • 様々なデバイスへの柔軟な対応力
  • 低音ブースト
  • MQA対応

スペック・技術仕様

項目内容
製品名称iFi-Audio ZENDAC
入力USB3.0 Bメス(USB2.0互換)
サイズ横158mm×奥行100mm×高さ35mm
重量491g
パッケージ内容汎用USBケーブル/RCAケーブル (共に動作確認用)
フォーマットPCM 44.1/48/88.2/96/176.4/192kHz
DXD 352.8/384kHz
DSD 2.8/3.1/5.6/6.2/11.2/12.4MHz
MQA(レンダラー対応)
DACBit-Perfect DSD & DXD DAC by Burr Brown
ライン・セクション
出力Audio RCA(アンバランス) 2.1V 固定 1V / 最大3.3V(可変)
4.4mm Pentaconn(バランス) 4.2V 固定 2V / 最大6.2V(可変)
出力インピーダンス<= 100Ω(アンバランス) <= 200Ω(バランス)
SNR<-116dB(A) @ 0dBFS(アンバランス/バランス)
DNR>116dB(A) @ -60dBFS(アンバランス/バランス)
THD+N<0.0015% @ 0dBFS(アンバランス/バランス)
ヘッドフォンセクション
出力6.3mm(アンバランス)1V / 最大3.3V 12Ω ‒ 300Ωのヘッドフォン
4.4mm Pentaconn(バランス):2V / 最大6.2V 12Ω ‒ 600Ωのヘッドフォン
出力パワーアンバランス > 280mW @ 32R, > 36mW @ 300R
バランス > 380mW @ 50R, > 70mW @ 600R

iFi-Audio ZENDACの外観と機能

iFi-Audio ZENDACはコンパクト且つスタイリッシュで見た目も良いです。

置き場所に困らないので様々な環境に適してくれそうです。移動も楽です。

手元の操作部分

手元の操作部分を見ていきます。

左から
  • POWER MATCH(ゲイン調節)
  • TRUEBASS(低音ブースト)
  • ボリュームコントロールつまみ
  • 6.35mm/UNBALANCED(従来のアンバランス接続)
  • 4.4mm/BALANCED(バランス接続)

POWER MATCH(ゲイン調節)

POWER MATCHはゲインを調節する機能で、ヘッドフォンやイヤホンの音量を適したレベルに変えることができます。通常はオフ(Low)の状態で使用しますが、音量が足りないと感じる場合はオン(High)にすると音量の調整がしやすいです。(スイッチを入れる際は一度音量をゼロにするか、耳から外してからのほうが安全です)

インピーダンスの低いイヤホン・ヘッドフォンを使用する場合は必要な機能です。POWER MATCH機能があれば様々なデバイスで音楽試聴が可能なので、今後デバイスを購入するときにもインピーダンスの問題で悩まなくて済みます。

TRUEBASS(低音ブースト)

TRUEBASSは手軽に低音を増強することができます。通常はオフ(Low)で使用し、低音が欲しい場合はオン(High)にして使用します。また、デバイスによっては低音が不足するモノもあるので、デバイス毎にスイッチを切り替える選択も可能です。

実際に低音ブーストをオンにしてみると、自然に低音が増されていて不自然さを感じませんでした。手元で手軽に調節できるのは便利に感じます。

ボリュームコントロールつまみ

一目でボリュームつまみだと分かる親切設計。つまみは所々に面取り加工がされていて、ボリュームを調節しやすいようになっています。メモリ表記はないので、つまみ部分に記されている小さな目印の位置を見ながらボリュームを調節します。

ボタンに厚みがあるので扱いやすいです。

オーディオ・フォーマット表示LED(kHz)

オーディオフォーマットとサンプリング周波数によって、つまみ部分周辺が光る仕様になっていて、今再生しているフォーマットを目で確認することが出来ます。(※購入したモデルによって若干違いがあります)

MODE(初期モデル)LED
PCM 44/48/88/96kHz🟢緑
PCM 176/192/353/384kHz🟡黄
DSD64/DSD128🟦シアン
DSD256🔵青
MQA 🟣マジェンタ
MODE(V2モデル)LED
PCM 44/48/🟡黄
PCM 88~192/353/384khz◯ホワイト
DSD64/DSD128🟦シアン
DSD256🔴赤
MQA – MQA / Studio / rendara 🟢緑 / 🔵青 / 🟣マジェンタ

🟢緑色や🟡黄色・◯白色に光ることが多いと思います。

私の使用しているモデルは裏にV2という表記がありました。

UNBALANCED(従来のアンバランス接続)

6.35mmのアンバランス接続。従来のヘッドホンはこの端子に接続します。イヤホンは3.5mmへの変換プラグを使用して接続します。

4.4mm/BAKANCED(バランス接続)

ZENDACは低価格帯では珍しい4.4mm/BAKANCED(バランス接続)を搭載しています。高価格帯でないと搭載されるケースを見かけなかったので、ZENDACの強みの1つであると思います。接続には別途4.4mmのバランス接続に対応したデバイスやケーブルが必要です。

私はMeze Audio 99CLASSICSの純正バランスケーブルを購入して接続しています。バランス接続できるデバイスは多くないので、基本的にはUNBALANCED(従来のアンバランス接続)を利用することが多いです。

バランス接続できるデバイスを所持していなくても、今後購入するデバイスの幅が広がる大きなメリットとなるので、魅力的な機能だと思います。

私も購入当初はバランスケーブルを所持していなかったのですが、ZEN DACに搭載されていたおかげて新たにケーブルを購入する選択ができ、バランス接続で音楽を楽しむことができています。

背面の接続端子部分

背面の接続端子を見ていきます。

左から
  • 4.4mmバランス出力
  • VARIABLE/FIXED(可変/固定)
  • RCA出力
  • USB端子
  • 電源(DC5V)

4.4mmバランス出力

4.4mmからXLR端子への、あるいは同様のバランス型端子へのアナログ出力端子です。ここからアクティブ・スピーカーやアンプに接続することができます。

バランス接続可能な環境であれば、こちらの出力の利用がおすすめです。私は現段階では使用していません。

また、別途販売されているZEN CANなどの商品を接続する場合もこちらの端子で接続します。

VARIABLE/FIXED(可変/固定)

背面のアンバランス・アナログ出力端子またはバランス・アナログ出力端子を使用する際に、ZEN DACのアナログ・ボリューム・コントロールを使用するかどうかを選択できます。

Variable

ZEN DACでのボリュームコントロールを可能にします。

Fixed

ZEN DACでのボリュームコントロールは無効にします。

接続したスピーカー側でボリュームをコントロールします。

基本的にはFIXEDに設定しています。接続しているアクティブスピーカーに音量調節ダイヤルが付いているので、スピーカー出力はZENDAC側で調整しないようにしています。

FIXEDにしておくとヘッドホンなどを使用したいときだけボリュームを上げて、使用しない時はボリュームをゼロにしても、スピーカーのボリュームが変わらないので便利です。

ZENDAC側でスピーカーの音量を調節したい場合はVariableにする必要があります。ただ、イヤホンの音量調整も同じダイヤルを利用するので、個人的にはFIXEDの方が使いやすかったです。

ご自身の環境で試してみて、使用しやすい方をお好きに選んでみてください。

※「Fixed」に設定した場合は、PowerMatch、TrueBassは無効になるので注意してください。これらの機能を多用する場合はVariableに設定してください。

RCA出力

アナログRCAケーブルでアンプやスピーカーに接続します。私は別途「RCAケーブル to 3.5mm」の変換ケーブルを購入して、アクティブスピーカーに接続しています。

USB入力端子

お使いの機器とUSBケーブルで接続します。付属しているケーブルはあくまでテスト用なので、私は別途USBケーブルを購入しました。

電源(DC5V)

5V ACアダプター(別売)を接続する端子です。モバイル端末などの使用で電源が確保しきれない場合は活用します。

基本的にPCでのUSB接続であれば電源は使用しなくても問題ないです。PCでの利用でも別売りの純正ACアダプターを接続すれば、電源の品質が上がり、ノイズが緩和されて、音質向上が期待できるみたいなので、興味がある方はチェックしてみてください。

iFi-Audio ZENDACの音質

iFi-Audio ZENDACは確実に私のオーディオ環境をアップグレードしてくれました。

アンバランス接続で聴いた感想

今まではPC直刺しや、AG03というミキサー機器に接続したりしていましたが、ZEN DACでは確かな音の広がりを感じました。音が束で聞こえていたものが粒で聞こえるような体感で、音1つ1つの解像度の高さを感じます。

演奏もより壮大に感じ、それでいてボーカルが埋もれることもなく、しっかりと近くで聴こえてきます。

特にギターサウンドが気に入っていて、とても自然な響きで音ひとつひとつの細かな響きを感じ取れてとても好みです。

正直ここまで音が良くなるとおもっていなかったので感動しました。USB-DACアンプを利用するとここまで変わるものかと驚きましたが、おそらくZEN DACがすごいのでしょう。

以前より格段と音楽を集中して楽しむことが出来ていて、試聴時間もあきらかに増加しています。私の持っているデバイスをどうにかもっと上手く活用したい!もっと高音質で音楽を聴きたい!という問題を解決することができて、満足行く環境に仕上がりました。

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4.4mmバランス接続で聴いた感想

確かに音がより一層洗練された感じがありますが、正直元の印象が良かったので大きな変化は感じませんでした。なんとなく良くなったかなというのが正直な感想です。

私の場合アンバランス接続でも満足した音質だったので、バランス接続をしてもそこまで感動出来なかったのかもしれません。もしアンバランス接続に音質で不満を感じているのなら試してみるのも良いと思います。

とは言っておきながら、ヘッドホンを使用する時はいつもバランス接続で聴いています。やはりなんとなくバランス接続のほうが良く感じているのかもしれません。それと、この価格帯でバランス接続できている喜びと、純粋にバランス接続で音楽を試聴できている達成感が個人的には大きいです。私は以下のヘッドホンとバランスケーブルを組み合わせて使用しています。

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RCA出力で聴いたスピーカー音質

ここは想定外。意外にもスピーカーの音質がかなり向上しました。今までもミキサー経由で出力したりして工夫していたのですが、以前よりも音質がよく感じています。なのでスピーカ出力用に今まで使用していたミキサーは使用しなくなりました。今ではスピーカーもヘッドホン・イヤホンもZEN DAC1台で管理できているのでとても楽です。

もしモニター出力にスピーカーを直接接続しているなら、かなり音質の違いを実感できるのではないかと思います。

私としてはヘッドホン・イヤホン用の音質向上目的で購入していたので、嬉しい誤算で驚きました。

それにZEN DACはバランス出力のほうが音質が良く設計されているので、今聴いているRCA接続の音質よりもさらによくなるみたいです。拡張性があって楽しいのもZEN DACの良さだと思いました。

バランス出力機器に関してはお持ちの方が少ないと思うので、私はRCA出力で手軽に接続してしまって良いと思います。充分高音質に感じているのでおすすめです。RCA出力に関しては別途以下のケーブルを購入して使用しています。

音質で気になること

べた褒めしてもしょうがないのでデメリットについても考えました。正直そこまで気になる点はないので1点だけ紹介します。

高音の響きが多少気になる

私は高音にストレスを感じやすいのですが、ZEN DACでも多少高音が刺さるような違和感を覚える瞬間がありました。

購入して一週間くらいは特に感じていたのですが、耳が慣れたのかあまり気にならなくなりました。今はバランス接続で聴くことも多いのでその影響もあるかもしれません。

上位モデルであればこの高音の強さも多少マイルドになっているみたいですが、買い替えを検討する程でもないです。今は耳が慣れてしまったのか現状の環境で満足しています。

気になるメリット・デメリット

メリット
  • 満足できる高音質
  • バランス接続可能で満足感が高い
  • コンパクトで置き場所に困らない
  • いろいろなデバイスに対応可能
  • スピーカー出力も優秀

3.5mm接続には変換アダプタが必要

一般的なイヤホン端子に採用されている3.5mm端子が標準では搭載されていないので、変換アダプタを使用する必要があります。

もしかしたらストレスに感じる人もいるかもしれません。私は変換アダプタを常時接続させた状態にしてあるので、擬似的に標準で搭載されているような感覚で、ストレスを感じず使用できています。

3.5mm接続を本体に直刺しできるモノをお探しの方には大きなデメリットになると言えます。変換アダプタは付属していたと思いますが、いくつあっても困らないので購入しておくのもおすすめです。

人気すぎて値上がり

半導体不足や大幅なコスト増加をきっかけに値上がりしてしまいました。私は運良く値上がり前に購入できましたが、今から購入する人にとっては気になる点です。

また、価格帯が上がったことでライバル製品も増えて、他に選択肢も生まれます。ただ、私としては、値上がり後の価格を見ても充分品質に見合ったクオリティだと思うので、変わらずおすすめできます。(今までの価格が異様に安すぎました)

Bluutooth接続には非対応

接続は有線接続のみなので、お気に入りのワイヤレスイヤホン・ヘッドホンを所持していても活かすことができません。

Blutooth接続にこだわるのであればZENDACはおすすめしません。

iFi-Audio ZENDACのまとめ

総評

オーディオ体験が向上する、安価でコンパクトなUSB-DACアンプ

価格帯が上がったので評価は1段階落ちますが、私としてはほぼ満点評価。この価格帯でバランス接続可能で、デバイスへの対応も柔軟で満足度がとても高いです。

こんな人におすすめ
  • コンパクトなUSB-DACアンプが欲しい
  • 価格を抑えたい
  • バランス接続を試したい
  • PC環境で使用したい
  • いろいろなデバイスで使用したい
  • スピーカー音質もアップさせたい

まだUSB-DACアンプを試したことがない人であれば、とても満足できる品質だとおもいます。将来的にもバランス接続に対応していたりと、長く使用することができそうです。

私はZENDACを購入したのが2021年の12月なので、記事執筆時点で約4年以上使用していることになります。購入当初と変わらず今でも快適な使用ができているので、かなりコストパフォーマンスが高いと思います。これ以上高いUSB-DACは今でも必要には感じていないので、今後もZENDACの使用を続けていきます。

長くなりましたが、最後までこの記事を読んでくれてありがとうございます。快適なオーディオ体験を実現するためにも是非「iFi Audio ZENDAC」チェックしてみてください。

追記:新モデル「ZEN DAC3」

少し値段は上がりますが、今では新モデルの「ZEN DAC3」が販売されています。気になる方はこちらもチェックしてみてください。

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