【Meze Audio ALBAレビュー】高級感際立つコスパの高いエントリーモデルで、快適な試聴環境が完成した

こんにちは。元バンドマンでレコーディング経験もある、るいとーです。
以前Momentum True Wirelessのレビュー記事でもすこし触れたのですが、音楽鑑賞用に初めての有線イヤホンを購入しちゃいました。Meze Audio ALBA率直に述べるとかなり気に入っています。見た目もホワイトカラーでシンプルなデザイン。音も良く、高音が刺さりすぎる事もない優しい音質で、とても満足しています。なのでこの記事でMeze Audio Albaの魅力について詳しく紹介していきたいと思います。
普段ワイヤレスイヤホンの使用がメインの人にも有線イヤホンの魅力が伝われば嬉しいです。
Meze Audio ALBAの概要

ALBAはルーマニア語で「最初の光」という意味。音楽の世界を広げる最初の1歩として「My First Meze Audio」になって欲しいという想いから誕生しました。高い装着感とクリアなサウンドでまるでスタジオにいるような臨場感を提供してくれます。
スペック・技術仕様
項目 | 内容 |
---|---|
製品名称 | Meze Audio ALBA |
ドライバー | 10.8mmダイナミックドライバー |
形式 | 密閉型 |
再生周波数帯域 | 15-25,000Hz |
インピーダンス | 32Ω |
通常感度 | 109dB(1kHz) |
ひずみ率 | 0.1%未満 |
重量 | 約30g(ケーブル込み) |
ケーブル仕様 | 3.5mmステレオミニプラグ |
パッケージ内容 | エコレザーポーチ 網組SPCケーブル(1.2m) 3.5mm to USBアダプター シリコンイヤーチップ4ペア(S,M,L,LL) |
Meze Audio Albaの開封と外観チェック

パッケージから見ていきます。箱のデザインが美しく開封前からテンションを高めてくれました。
パッケージ内容

3.5mm to USBアダプターは別の薄い箱(画像左下)に入っていました。
イヤーピースは私がALBA本体にMサイズを取り付けたので、画像に並んでいるのは(S,,L,LL)の3サイズ。
イヤーピースがキレイなホワイトカラーなのが個人的に嬉しいポイント。ALBA本体とのカラー相性も抜群で、見た目の統一感を感じます。
外観・形状について
ケーブル



網組SPCケーブル(1.2m)もキレイなホワイトカラーとなっていて、イヤーピース同様に一段と統一感を感じます。
形状はSHURE掛けタイプになっていて、イヤホンが耳からおちることもなく安心です。フィット感も良好で使いやすいです。
付属の結束テープにはMEZE AUDIOの文字が刻まれていて、細部にまでこだわりを感じます。

付属の3.5mm to USBアダプター。こちらも統一感のあるデザイン。


使用するまでは分からなかったのですが、iPHONEにケーブルを接続すると端子部分(赤い丸で囲ってある部分)が青く光ります!夜など視界が悪いところでも軽く手元を照らしてくれます。
正しく接続できているフィートバッグとして目で確認できるので、とても便利で安心に感じました。
私はスマホケースに後付けのストラップホルダーを取り付けてあるのですが、USB-C端子部分に問題なく接続できたので安心しました。
エコレザーポーチ



エコレザーポーチという付属のイヤホンケースの品質がかなり高いです。
中には付属の3.5mm to USBアダプターを収納できる小さなポケットがありました。こういった小さな配慮がかなり嬉しいです。
イヤホン本体とケーブルを収納すると綺麗に収まってくれました。ジャストサイズなので綺麗にケーブルをまとめないと収納しづらい点はありますが、ケースのクオリティがとても高いので満足です。


イヤホンを収納してジッパーを閉めた後の外観をよく見てください。ジッパー部分を感じさせないこの一体感!ケースにしまっているだけでも所有欲を満たしてくれます。
ケースだけで感動し過ぎなんですが、付属品にはここまで期待していなかったので予想より良い出来で驚きました。
Meze Audio ALBA本体部分

網組SPCケーブル(1.2m)を外したALBA本体のデザイン。Meze Audioのロゴが美しいです。


本体部分のカラーは完全なホワイトというより、若干ベージュかかっているクリームカラーです。光の当たり具合や遠くから見た印象としてはホワイトに見えます。
ALBA本体の外側・丸い形状の部分には「・MEZE AUDIO・DESIGNDED IN BAIAMARE ROMANIA」の文字が刻まれています。とても小さく刻まれているので凝視しないとしっかり読めません。外観のデザインに合わせて円を描くような配置になっていて、Meze Audio ALBAのデザインの良いアクセントになっています。
ちなみにBAIAMAR(バヤマレ)はルーマニアの都市の名前で、ルーマニア北部諸都市の中で最も人口が多い地域だそうです。
接続端子と説明書

網組SPCケーブル(1.2m)の接続端子である2pinコネクター。
音楽制作現場などでも使用される規格で、接続ピンが2本あるため接続不良に強く安定するのが特徴です。リケーブルも容易なのでいろいろな楽しみ方ができます。


付属の用紙に説明イラストが同封されていました。よく見ると端子の手前部分に「R」「L」の表記があるので、その表記が外側の向きにくるように接続すれば大丈夫です。イラストがわかりやすいので、有線イヤホン初心者の私でも簡単に接続できました。
Meze Audio ALBAの音質について

音質は総じて高評価。エントリーモデルと言われても信じられないですね。
以前使用していたイヤホンがゼンハイザーMomentum True Wireless2で、充分高音質に感じていて約4年半程使用しているのですが、Meze Audio ALBAとは全然違いました。さすがにワイヤレスイヤホンと有線イヤホンだと変わってきますね。
iPhone15proに3.5mm to USBアダプターを接続した音質
まずはiPhone15proに3.5mm to USBアダプターで接続した音質について。
解像度が高く、音のクセも感じず、ボーカルを近くで聴き取りやすいです。演奏は左右に広がりを感じ圧迫感を感じません。Meze Audio から出ている99 CLASSICS音の性質としてはきらびやかでキレイめな印象。豊かな低音とキレイな高音でバランスが取れたサウンドです。幅広いジャンルに対応できると思います。ただ、低音はそこまで強いわけでもないので、力強いロック調の音楽では物足りない人もいるかもしれません。私はそこまでハードロックを聴く機会はないので気になりませんでした。
やや中高音が際立っていて、そちらに音が抜けていくような印象があります。なので多少高音が強く感じる瞬間がありましたが、一週間程使用していたら気にならなくなりました。女性ボーカルの曲を聴く機会も多いので、個人的には私の用途とかなり相性がいいように感じています。
有線イヤホンはApple純正のモノを使用している人も多と思いますが、違いがすぐに分かると思います。Apple純正のイヤホンは低音の量感が多くて良い音もするんですが、Meze Audio ALBAを聴いた後に使用すると音がこもって聴こえてしまいました。
Meze Audio ALBAは多少低音の量感が少なく感じたり、耳が肥えている人には物足りない音質に感じるのかもしれませんが、有線イヤホン初心者の私としてはかなり好印象で、「とりあえず有線イヤホンはこの1本あれば充分なのでは?」という結論に至りかけています。
iPhoneなどのスマートフォンへの接続も簡単で、見栄えも良く扱いもしやすいです。(USB-C最高!)
iFi audio ZEN DACに接続した音質


こちらに関しては音楽をフラットに楽しみたい方は気にしなくてもいいですが、オーディオ沼にはハマりたくないけど、低コストで音楽視聴環境を整えたい方にはおすすめです。
iFi audio ZEC DACを使用した音質・・・「もう、これでいいのでは?いや、これが良い」という結論に至りました。
iPhoneでの使用でも充分満足だったのですが、少し気になっていた高音の強さや低音の量感、音全体の粒の解像度が上がり、イヤホンでの音楽視聴環境が完成しました。
さすがにMeze Audio 99 CLASSICS視聴環境に飽きるか、新しいイヤホンに興味がでない限り長期間使用できそうです。
Meze Audio Albaのメリット・デメリット

高音質でクオリティも高くコストパフォーマンスが高く感じます。そしてなにより、有線イヤホンなので充電する必要がないということ。
今回私が有線イヤホンを購入した大きな理由でもあるのですが、充電する手間がなく、半永久的に使用できるのはやはりとても快適です。バッテリーを内蔵しているワイヤレスイヤホンとは違って、長期使用によるバッテリー劣化の心配もないので、使用感が悪くなっていく心配もありません。もし本体やケーブルに不調を感じても、ケーブルが着脱式なので修理も容易で、リケーブルも可能なので安心です。
ワイヤレスイヤホンだと人口密集地で音が途切れることもあったのですが、有線接続だとその心配もないので音楽に集中できます。
以下デメリットです。
低音の強いロックサウンドを好む人にはおすすめしない
音の傾向としては中高音域がキレイなので強く感じます。その分低音の量感に不満を感じるかもしれません。
激しめのロックサウンドを好む方にはあまりおすすめしません。
ケーブルの扱いには慣れが必要
ワイヤレスイヤホンにはないケーブル。今では有線タイプを使用する人は少なくなっていると思うので、ケーブルの扱いはストレスに感じるかもしれません。
もともとはケーブルの煩わしさを改善するためにワイヤレスイヤホンが流行したわけですが、有線イヤホンはその煩わしさを許容する必要があります。
ただMeze Audio ALBAのような有線イヤホンは、ケーブルのデザインまで細かく美しく設計されていて、ケーブルが絡まるストレスも少ないです。勿論ゼロにはなりませんが、数多いメリットを考えれば私は充分許容できます。
Meze Audio Albaのまとめ

総評、高級感際立つコスパの高いエントリーモデルで、快適な試聴環境が完成した。
エントリーモデルとして発表されて、音質はどんなものかと思っていましたが、良い意味で裏切られました。ここまで満足できるのなら上位モデルのADVAR- 初めての音楽視聴用有線イヤホン
- コスパの高いモデルがほしい
- 女性ボーカルの曲をよく聴く
- ボーカルの距離感は近いほうが良い
- ホワイトカラーが好き
- 名門のブランドで確かな品質なものが欲しい
- スマートフォンで使用したい
- 快適な視聴環境を低予算で整えたい
この記事の執筆中もずっとMeze Audio ALBAを使用しているのですが、とても快適で気分も上がります。長時間使用しても変わらず快適だったので、つい記事も長くなってしまいました。ただ、ちょっと楽しみすぎてZEN DACに接続してみたり好みの曲を選んだり、作業が止まってしまっているのが難点です。
有線イヤホンとワイヤレスイヤホンにはそれぞれ違う良い魅力があるので、ワイヤレスイヤホンとして主に外で使用しているゼンハイザーMomentum True Wireless2も今後も使用は継続していきます。
ワイヤイヤホン派の人も高品質な有線イヤホンを1本持っておくと、音楽視聴環境に幅が広がり、より一層音楽ライフが快適になると思うでとてもおすすめです。
高品質でデザインの良いMeze Audio ALBA

